自炊はどういう意味?

最近よく聞くようになった自炊という言葉ですが、自炊とはいったい何のことなのか皆さんはご存知でしょうか。 ここでは、いったいどんなことを自炊と呼んでいるのか、詳しく解説していきます。
【自分で吸う】
自炊代行といわれても、知らない人にはなんのことかわからないでしょう。 自炊とは正規の手段で手に入れたデータ、違法コピーではないオリジナルのCD-ROMやDVD、書籍などからデータを吸い出すことです。 自分で吸い出す→自吸い→自炊となりました。この作業を自分に代わって代行してもらうことを、自炊代行といいます。 またこうした行為を「炊く」と表現することもあります。 私的複製としてデータを吸い出すだけでなく、そのデータを不法に流通させることを前提に吸い出す行為にも、同じように自炊が使われます。
【元々は電子媒体】
他人の作ったコピーデータの再コピーや配布されているデータではなく、自分でオリジナルの媒体から吸い出すのが自炊です。 この自分で吸うが当て字の略語で自炊となり、作成したデータは自炊データとなります。 元々はゲームやCD-ROMなど電子媒体からのデータ吸出しを指していた言葉で、対象となっていたのはPC用のアプリケーションソフトや音楽関連、ゲームなどでした。 のちに本をバラしてスキャンして吸い出す、雑誌や書籍のスキャナーを利用した吸い出しが増えてきて、それらも自炊と呼ばるようになります。最近では自炊といえば、むしろ書籍を電子化するということを指すようになってきました。
【書籍では】
書籍の自炊とは、自分で購入した活字の書籍をスキャナーに読み取らせて、PDFファイルなどに変換することです。 この読み取ったデータは電子書籍リーダーで読めるようになります。
【私的な複製】
吸い出されたりコピーされたデータは、私的な範囲での使用ならば必ずしも違法とまではいえませんし、認められている権利です。 音楽CDから音源を取って屋外に持ち出してポータブルオーディオで聴くことや、図書館で書籍のコピーを取るようなことは普通に行われていることでしょう。 バックアップも含めて、これらも広義では自炊と呼ばれます。